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十畝の作品公開中
長崎県美術館で大村市所蔵の荒木十畝(あらきじっぽ)の作品が公開中です。
花鳥画を始め、そのもとになったスケッチや習作など、計45点の作品が一同に展示されています。
大村市所蔵の十畝作品としては、久しぶりのまとまった公開になりました。



大村市が所蔵する十畝作品は約480点ありますが、現在、これらの作品は長崎県美術館で保管していただいています。
今回、大村市教育委員会も共同主催というかたちで企画に参加し、美術館にお預けしている作品群の中から、厳選した45点を展示しました。



展示では、「花のかたち」や「鳥のすがた」というように、十畝が得意とした花鳥画の要素を、完成作品だけでなくスケッチや下絵なども一緒に展示してあります。

中でも、「鳥のすがた」コーナーにある
「鳥獣写生巻」はおススメです。
なぜって、そこには
目をつむった鳥さんが描かれているから…。
気になった方は、作品とキャプションを見れば理由がわかりますよ。



市立史料館での十畝作品の展示は、数点ずつの小規模なものは何度かありましたが、このような大規模なものは平成11年の「荒木十畝里帰り展」以来、実に20年ぶりになります。
現在休館中の市立史料館では作品の展示ができない中、長崎県美術館から今回の展覧会のお話をいただき、開催することになりました。
さらに、美術館の皆さまには、作品公開の機会だけでなく、企画から準備まで、そのほとんどを担当していただきました。
本当にありがとうございます。


企画展「荒木十畝 大村市所蔵作品による」は、長崎県美術館の常設展示室 第1・2室で、令和元年6月23日(日)まで開催しています。
観覧料は、一般400円、大学生・70歳以上300円、小中高生200円で、
長崎県内在住の小中学生は無料です。
十畝作品が見られる貴重な機会ですので、是非、足を運んでください。



| 投稿者 : 山下 和秀 | 12:43 PM | 学芸員のひとりごと |

大村市近代資料室オープン
平成31年4月1日、プラットおおむら(大村市本町458‐2)5階に大村市近代資料室がオープンしました。



郵便・鉄道の導入や産業の発展、第21海軍航空廠などの軍事施設の設置を中心に、明治維新から終戦後の大村の歴史を追っている展示室です。
今回は展示史料の一部をご紹介します。



人々の生活を含め全てが戦争へ向かっていった中で、生まれたものもありました。
その一つとして
陶器製の缶詰を展示しています。缶詰であるからにはもちろん、中の食品の長期保存が可能でした。
パーツの一部(本体と蓋の間のパッキン)が残っていないのが残念ですが、当時の技術をうかがえる特許製品を是非ご覧ください。


展示室で一段と目を引くのがこの双六(すごろく)です。
旧大村藩主・大村家の史料にあったものを、今回初めて展示します。
明治時代に発行されたもので、コマを進めると日露戦争の流れを辿ることができます。
写真では分かりづらいですが、蛍光ピンクが鮮やかでタッチが細かく、大変きれいな双六です。
これは何のために作られたのでしょうか?答えは展示パネルにて解説しています。



また、この度、第21海軍航空廠殉職者慰霊塔奉賛会から第21航空廠で働いていた人に関する多くの資料をご寄贈いただきました。
第21航空廠は大村の市制施行にも影響するほどの、航空機の生産をした大きな軍需工場でした。



今回一度に全てを展示することはできませんでしたが、随時入れ替えを行いながら御来館の皆さんにご紹介していきます。

大村市近代資料室は、開館時間10:00~18:00、月曜日が定休日です。
現代に直結する、今から少し前の時代を感じてみませんか。皆さんのご来館をお待ちしています。


| 投稿者 : 大村市史料館 | 08:50 PM | 学芸員のひとりごと |

史料館所蔵資料が福岡に
福岡に史料館所蔵資料が登場!

南蛮漆器3点、郡崩れ関係文書2点、「メダリオン「無原罪の聖母」」など、計7点の資料が、11月2日(金)から開催中の西南学院大学博物館 秋季特別展「キリシタン」展で展示されています。






(展示風景:西南学院大学博物館提供)

この特別展は、西南学院大学博物館と國學院大學博物館の共同主催で開催されており、日本で、どのようにしてキリスト教が根を下ろそうとしてきたのか、その歩みを辿っていく内容です。
出品中の7点は、キリスト教の伝来から広がり、禁教に関わるコーナーに展示されています。
実は、この7点のうち郡崩れ関係文書2点とイエズス会総長宛大村純忠書状(レプリカ、原本は京都大学総合博物館所蔵)は、國學院大學博物館でも展示されていました(9月15日~10月28日)。




(國學院大學博物館での展示風景:西南学院大学博物館提供)

現在の史料館は展示スペースがないので展示ができませんので、西南学院大学博物館さんの特別展は貴重な機会と言えます。
ぜひ史料館のキリスト教・南蛮文化関係資料を、福岡の皆様だけでなく、多くの人に見ていただきたいと思います。

西南学院大学博物館の秋季特別展「キリシタン―日本とキリスト教の469年―」は、福岡市早良区の西南学院大学博物館1階展示室・2階講堂(入館無料)で、12月13日(木)まで開催しています。




| 投稿者 : 山下 和秀 | 05:00 PM | 学芸員のひとりごと |

史料館所蔵の資料が展示されています。
去る6月30日、バーレーンで開催された第42回世界遺産委員会で「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録されました。
そのため、現在、潜伏キリシタンの歴史が注目を集めています。
そんな中、長崎市の大浦天主堂キリシタン博物館では、企画展「復活の島・五島列島 潜伏キリシタンの信仰と歴史」が開催中です。



(展示風景 写真提供:大浦天主堂キリシタン博物館)

この企画展に、大村市立史料館からは大村藩の禁教政策に関する2点の古文書を出品しています。


(右側の上下2点の古文書が出品資料 写真提供:大浦天主堂キリシタン博物館)

この古文書は、大村藩主の大村家と、藩の家老だった大村彦右衛門家に伝わったもので、大村藩の禁教政策や外国船対応などを物語るものです。
(詳しい内容については展示で御確認を…)
大村藩では、1657年(明暦3年)に、多くの潜伏キリシタンが逮捕・処刑された「郡崩れ」が発生しています。
出品資料以外にも、大村家や大村彦右衛門家の古文書には、純忠以来のキリスト教の影響を払しょくしようとする大村藩の姿を伝えるものが残されています。
これらについては、『新編 大村市史』第3巻近世編など、いくつかの書籍でも触れられていますので、興味がある方はぜひ御一読ください。

さて、この企画展では、1868年に厳しい弾圧を受けた、五島市の久賀島(ひさかじま)の潜伏キリシタンに関する資料が展示されており、報道でも紹介された信仰資料も展示されています。


(写真提供:大浦天主堂キリシタン博物館)

世界文化遺産登録記念・久賀島殉教150周年「復活の島・五島列島 潜伏キリシタンの信仰と歴史」は、大浦天主堂キリシタン博物館(長崎市南山手町5‐3)の旧長崎大司教館2階展示室で9月26日(水)まで開催しています。



| 投稿者 : 山下 和秀 | 01:06 PM | 学芸員のひとりごと |

史料館所蔵資料が展示されています。
4月3日(火)から、佐賀県鹿島市の鹿島市生涯学習センター・エイブルの2階、床の間コーナーで鹿島市明治維新150年記念事業「幕末維新期の鹿島〜明君直彬を支えた人々〜」が開催されました。
この企画展に、大村市立史料館から「松林飯山・高杉晋作他「詩文」張り合わせ」が出品されています。

(中央の掛軸が史料館出品の資料。鹿島市民図書館提供)

この掛軸には、高杉晋作、松本奎堂(けいどう)松林飯山の三人が詠んだ詩、計4点が張ってあります。
松本奎堂は三河国刈谷藩の人で、飯山といっしょに江戸の昌平黌
(しょうへいこう)で学び、後に岡千仞の三人で大坂で私塾「雙松岡塾」を開いて尊王攘夷思想を教えた、飯山の友人でした。
高杉晋作は………、もう説明の必要はありませんね。


続き▽
| 投稿者 : 山下 和秀 | 12:58 PM | 学芸員のひとりごと |

平成29年度 郷土史講演会を開催しました
2月17日(土)、大村市市民交流プラザのホールで平成29年度 郷土史講演会を開催しました。
今年は明治維新150年にちなみ、講演会のテーマは幕末維新とし、この時期の大村藩の動きを再評価してみよう、と企画しました。

講師は萩博物館 特別学芸員の一坂太郎先生
長州の幕末維新に関する研究で、数多くの業績を残している方です。



講演は、「高杉晋作と渡辺昇」と題して、「有志大名」「横議」「横行」「藩是」といったキーワードをもとに、幕末維新での長州藩と大村藩との関係、中でも渡辺昇が果たした役割などをお話いただきました。
特に、渡辺昇が江戸修行時代に経験した「横議」「横行」が、高杉晋作や桂小五郎などとのネットワークを育み、後に大村藩を明治維新での活躍へと導いた、と評価されました。

当日御来場いただいた約130名のお客様は、一坂先生のユーモアを交えたわかりやすいお話に耳を傾けました。



この郷土史講演会は、大村市教育委員会と大村史談会が協力して開催しています。
来年度も多くの皆様に満足いただけるようなテーマを設定していきたいと思います。


| 投稿者 : 山下 和秀 | 12:58 PM | 学芸員のひとりごと |

千々石ミゲル墓所発掘調査パネル展が開催されます
最近、なにかと話題となっていました千々石ミゲル墓所の発掘調査ですが、
驚くことに、墓の中からは、人骨の一部や歯のほか、ガラス製の副葬品が発見されました。
これは、報道などで御存知の方も多いかと思います。
先日、千々石ミゲル墓所発掘調査実行委員会が諫早市で開催したパネル展は、好評を博したようですが、ミゲルと関係の深い大村でも下記のとおり開催することとなりました。

「千々石ミゲル墓所発掘調査パネル展」
場所 大村市 中央公民館(コミュニティセンター)ロビー
期間 平成29年12月9日(土)~12月17日(日) 入場無料
主催 千々石ミゲル墓所発掘調査実行委員会
    大村市教育委員会文化振興課

問い合わせ先 大村市教育委員会文化振興課 
        0957-53-4111(内線369)

今回の調査成果は、非常に重要且つ貴重と言えるものです。少しでも興味がある方は必見です。
今まで関心がなかった方も驚くこと間違いありません。
是非、見学へお越しください。


| 投稿者 : 山下 和秀 | 09:06 AM | 学芸員のひとりごと |

「郷土史クラブの挑戦 2017」開催中!
今年も郷土史クラブの作品が帰ってきました。
早いもので、この企画展も8回目となりました。
今年も13の小・中学校の郷土史クラブの力作が展示されています。

毎年、子どもたちの研究テーマのバラエティーの多さに驚いています。
例えば、西大村中学校は長崎空港について調べてくれました。

長崎空港も開港から40年が過ぎ、大村の大事な歴史の一コマになってるんですね…。

次に、驚きの事実を紹介してくれたのが玖島中学校

なんと、あのヘレン・ケラーが大村に来ていたんですね。私も初めて知りました。

自分たちの学校の謎に迫ったところもあります。
福重小学校は、学校の歴史と校内にある「白馬様(しらうまさま)」の伝説を紹介してくれています。


今年も、大村の偉人や地域の歴史を調べてくれています。
大村中学校は、大村喜前や千葉卜枕、渡辺兄弟、楠本正隆の業績などをわかりやすくまとめてくれています。


放虎原小学校は天正遣欧使節について調べました。四人の肖像画は必見ですよ。


地域の史跡や文化財やを調べてくれたのは大村小学校と鈴田小学校です。
大村小は玖島城や円融寺などについて、鈴田小は地元の人への取材で分かったお墓などを紹介してくれています。
 

私たちが何気にお参りする神社。地域の神社について調べてくれたのが、西大村小学校と竹松小学校です。
 
どちらも、お参りの作法についても紹介していますよ。

長崎街道と言えば、別名「シュガーロード」とも言いますよね。
この砂糖文化と長崎街道、大村の郷土料理との関係を調べてくれたのが旭が丘小学校と富の原小学校です。
 

戦国時代の大村と言えば、キリシタンや大村純忠の歴史ですね。
中央小学校は純忠の居城三城城の城下町について、三城小学校は南蛮屏風に描かれた人物について調べています。
 
今年も工夫をこらした郷土史クラブの作品が展示室を彩っています。
期間は4月9日(日)まで。
ぜひ、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。


| 投稿者 : 山下 和秀 | 04:12 PM | 学芸員のひとりごと |

史料館に博物館実習生が来ています
博物館実習とは、学芸員の資格を取るために必要な単位の一つで、博物館などのお仕事を体験しながら、学芸員の仕事を学ぶものです。
今年の史料館は、なぜか実習生の当たり年。昨年8月には4名の実習生が来ました。
そして、現在、5人目の実習生が先週からがんばっています。

今回は、ちょうど展示替え期間だったので、いきなり展示替え作業のお手伝いをしてもらいました。
資料を取扱う際の注意事項を受けて……、
いざ作業開始!!
企画展「郷土史クラブの挑戦 2017」の完成に向けて、展示室と収蔵庫を何度も往復してもらいました。

ちょっと体験ということで、実際に資料を展示してもらいました。
展示してくれてるのは、東京谷中墓地から発見された、楠本正隆の石製の印鑑です。



資料のどの部分を見せたいのか、お客さんにとって見やすいのか、いろいろと考えながら展示してもらってます。
そして完成したのがコチラ↓



大きさの違い、形の違いなどを考えて、配置をアレンジしてもらいました。
この展示は2月28日から開催する「郷土史クラブの挑戦 2017」で見ることができます。



| 投稿者 : 山下 和秀 | 12:22 PM | 学芸員のひとりごと |

郷土史講演会連携展示を開催中
ようやく平成29年の最初の記事をUPしました。
今回は、2月18日(土)に開催する郷土史講演会にあわせたミニコーナーの御紹介です。

来る2月18日(土)、市民交流プラザ「プラザおおむら」で郷土史講演会「禁教時代の大村~郡崩れと潜伏キリシタン~」を開催します。
これに合わせて、史料館第1展示室では「大村のキリスト教禁教と郡崩れ」を開催しています。

展示資料には、明暦3年(1657)の「郡崩れ」を記録した『見聞集』だけでなく、江戸幕府から初代藩主の喜前(よしあき)や3代・純信に対して出された手紙も展示しています。

これは、江戸幕府の重臣、本多正純から喜前に対して出された書状です。

「以上、一書申入候、仍吉利支丹御仕置之儀ニ付而御用之儀御座候条、御暇被仰上、早々此地御越可有之候、右之通最前両度申入候へ共、自然不相届儀も可有之候故、重而如此ニ候、恐々謹言、
卯月十六日  本多上野介正純(花押)
大村丹後守(喜前)殿」

内容を簡単に説明すると、正純は、喜前に「キリシタンへの処置に関して用があるので、急いでこちらに来るように」と伝えています。
この「御用」の具体的な内容は不明ですが、江戸幕府の実力者の正純に呼び出された喜前は、戦々恐々としたのではないでしょうか。

大村純忠によって、全領民がキリシタンになるほど大村領ではキリスト教が広まりましたが、時代が禁教へと変わる中、喜前はいち早くイエズス会と断交しました。
そんな中、大村領内のキリシタンたちも次第に仏教へと改宗、または密かに信仰を続ける「潜伏キリシタン」へと変わっていきました。



| 投稿者 : 山下 和秀 | 08:53 AM | 学芸員のひとりごと |
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