展示案内

常設展示

旧石器時代から始まる原始・古代から1942年の大村市誕生まで、大村の歴史をダイジェストに紹介する部屋です。 約200点の実物資料を中心に、映像や模型などを交えて、大村湾を中心とした交流の歴史を紹介しています。 定期的な展示資料の入れ替えも行っています。

常設展示室 原始・古代 中世 キリシタン 近世 幕末・維新~近代 企画展示室 シアター

(1)原始・古代

大村の旧石器時代を発見した井手寿謙氏の採集資料を始め、弥生時代の大村湾の中心集落であった富の原遺跡の鉄戈や甕棺(かめかん)、古代彼杵郡の様子を伝える金属権や文字が書かれた土器といった竹松遺跡の出土遺物などを展示しています。

  • 富の原遺跡出土 鉄戈・鉄剣
  • 竹松遺跡出土 金属権
ジオラマ「富の原遺跡」

弥生時代の環濠(かんごう)集落「富の原遺跡」の様子を表現したジオラマ。狩猟や採取だけでなく、高床式倉庫でのコメの貯蔵、甕棺墓による埋葬など、富の原の集落で生活していた弥生の人たちの生活を解説画像とともに紹介します。

(2)中世

鎌倉時代から戦国時代までの大村の歴史を紹介しています。彼杵荘の成立と、次第に力を持ち出した武士団や郡七山十坊の様子。そして、後に戦国領主へと成長する大村氏の登場と、その拠点となった大村館と三城城下の姿などを紹介しています。

  • 足利尊氏軍勢催促状
  • 大村館小路割之図
三城城下マルチタッチモニター

6体の人形をモニター画面に置くことで、「大村館小路割之図」に記された屋敷地や道などについて、発掘調査や古文書などの関連情報も交えて知ることができます。
また、現在の航空写真に絵図の道が合わさり、400年前から使われている道の姿を知ることもできます。

(3)キリシタンの時代

キリスト教伝来から大村純忠の受洗、禁教から郡崩れに至る大村のキリスト教史を紹介しています。南蛮を代表する南蛮漆器を始め、大村の代表的なキリシタン遺物『メダリオン「無原罪の聖母」』(長崎県指定有形文化財)などを展示しています。

  • メダリオン「無原罪の聖母」
    (県指定有形文化財)
  • 南蛮漆器
映像「キリシタンの時代」

フランシスコ・ザビエルによるキリスト教伝来から、大村純忠の受洗、禁教、そして幕末の復活までの大村のキリシタン史を解説した映像。約1世紀の間で仏教からキリスト教、再び仏教へと大きく変化した、大村の歴史の中でも特徴的な時代を映像とともに紹介しています。

(4)近世

江戸時代の大村藩2万7千石の様子を紹介しています。藩主に宛てた領知目録(りょうちもくろく)を始め、西海捕鯨で名を挙げた初代深澤儀太夫の肖像画、大村藩の重要産業となった波佐見焼や長与焼などの窯業(ようぎょう)、大村藩の藩政、村落、産業、学芸を紹介しています。

  • 深澤儀太夫勝清肖像画
  • 波佐見焼(コンプラ瓶)
AR+模型「長崎街道」

江戸時代、長崎と小倉を結び、様々な人と情報が行き来した長崎街道。かつて多くの人でにぎわった大村宿をイメージした模型と、正面のモニターに映し出される長崎街道でのエピソードを伝える動画を楽しむことができます。

(5)幕末維新~近代

幕末維新から1942年の大村市の誕生までの歴史を紹介します。明治維新での大村藩の活躍を証明する賞典禄、渡辺昇に「一縄の策」の実現を求めた桂小五郎の書状や、坂本龍馬の書状など、大村の幕末維新の重要資料を始め、「軍都」として歩んだ明治以降の大村の歴史を示す資料などを展示しています。

  • 賞典禄
  • 錦絵「帝国議会衆議院銘鑑」
古写真ギャラリー

タッチパネルの画面を操作することで、かつての大村の景観や、その時代を生きた人たちの様子を、写真と解説文で知ることができます。
明治から戦後までの写真を通じて、近代化によって大きく変化していった大村の歴史を知ることができます。